印鑑の素材
柘
鹿児島などに生息する木を印材に用いるもので、
植物系の印材。木質は、極めて硬く、細工のしやす
さなどで人気があります。
彩樺
２１世紀にふさわしい印材として注目。地球環境の
破壊、資源の枯渇を避け、独自の技術で開発された
合板印材。強度・精度・安全性ともに満足される新
しい印材です。
黒水牛
インドやタイの水牛の角を用いたもので、堅牢で印
肉の朱と対比的で、昔から重宝がられてきました。
シープホーン
中国ヒマラヤ産の羊の角を用いた印材。
琥珀色をした、中国でも高級品として
扱われてきたものです。
牛角
白飴色をし、若干斑点模様あって、
美しさを引き立てさせる印材。
別名白水牛とも言い、オーストラリア
産の水牛の角を用います。
象牙
印鑑材料としては、最高級品。粘りが有り印肉
のつきが非常によく、しかも耐久性があります。
印鑑の種類
実印
実印は、印鑑のなかで、もっとも重要な印鑑であり、法律
上・社会上の権利・義務の発生を伴います。市町村役所へ
印鑑登録を行い、印鑑証明を受ける印鑑です。
基本的には、姓名を入れます。契約書類、土地、家屋など
の不動産登録売買、自動車登録に使用します。
銀行印
銀行印は、財宝印といい、金融関係の金銭の出納の使用する重要な印鑑で
定期預金、振替預金、郵便貯金等の金融関係に使用します。
認印
認印は、一般事務等に多く使われ、常に捺印用として携帯する印鑑です。
訂正印
文章の中の訂正誤字などを修正する時に事務処理として使用される印鑑です。
社印（角印）
会社印は、会社、団体の権威と象徴を表す大切な印鑑です。
法人や団体の契約書、領収書、その他一般的な文書に使用
します。
代表者印（役職印）
代表者印は、会社設立の登記上なくては、ならない印鑑です。
法律上最重要な法人の実印です。
割印
重要書類、契約書等２つの書類にまたがって捺印します。
契約等の証拠として残す印です。
印鑑の書体
吉相体
篆書体を基礎にして意匠化したもの。
印象が柔らかく、今最も多く使われている書体です。
古印体
隷書をもとに、丸みを加えた書体。
大和古印の伝統を受け継いだ日本独自のものです。
楷書体
隷書から転化した字形の方正したものです。
篆書体
漢字の基本。典雅、流麗にして重厚、風格のある印影を作ります。
実印に限らず全ての印鑑に適します。
行書体
楷書をくずして書きやすくした書体。
女性に好まれます。
隷書体
秦の雲陽の程邈が小篆の繁雑を省いて作ったものです。
